ダム放流設備Dam Outlet Works
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ラジアルゲートRadial gate
非常用洪水吐きゲートとしてダム越流頂(クレスト)に設置するものです。扉体前面は円弧形状で、主桁や補助桁から脚柱を介して接続されたトラニオン軸を中心に開閉します。
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ジェットフローゲートJet flow gate
コニカルノズルにより、流水が縮流ジェットとなって放流されることで、安定した流量調節が可能であり、小容量放流設備における流量調節用主ゲートとして、最も一般的に採用されています。
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高圧スライドゲートHigh pressure slide gate
角形断面と円形断面があり、構造的には最もシンプルで、小容量放流設備における流量調節用副ゲートとして多く採用されています。また、比較的大容量の角形断面の主ゲートとして採用される場合があります。
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ホロージェットバルブHollow jet valve
小容量放流設備における流量調節用主ゲートとして放流管の末端に設置されます。バルブは本体と円錐形状のニードルと開閉機構を内蔵したプランジャバルブ等から構成され、機械式と油圧式があります。バルブの開閉はニードルの移動によって行い、放流水は円筒形状になります。
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フィクストコーンバルブFixed cone valve
小容量放流設備における流量調節用主ゲートとして放流管の末端に設置されます。バルブは本体と円筒形状のゲートと円錐形状のコーン等から構成され、機械式と油圧式があります。バルブの開閉はゲートを水流方向にスライドさせることによって行い、放流水は円錐形状になります。
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コーンスリーブバルブCone sleeve valve
小容量放流設備における流量調節用主ゲートとして放流管の末端に取り付け、90°曲管で鉛直方向に折り曲げてステンレス鋼で保護された水中減勢工の底面に固定設置されます。バルブはフィクストコーンバルブと同様で、本体と円筒形状のゲートと円錐形状のコーン等から構成されます。バルブの開閉はゲートを水流方向にスライドさせることによって行い、放流形式は水中放流となります。
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リングホロワゲートRing follower gate
小容量放流設備における流量調節用副ゲートとして採用されます。扉体の下部にバルブ口径と等しい円孔を有し、全開時にはこの円孔とケーシングが一致することで、流路断面が円形となり、戸溝部が残らないため水理特性に優れています。