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「流起式可動防波堤 技術・設計マニュアル(案)」が発行されました

2021.05.27

 2013年より、港湾空港技術研究所および沿岸技術センター、京都大学防災研究所、大阪工業大学、関東学院大学、ニュージェック、みらい建設工業と共に、「津波・高潮対策流起式(可動)防波構造に関する共同研究会」に参画し、流起式可動防波堤の開発を推進してきました。この度、その成果の集大成として、「港湾空港技術研究所資料 流起式可動防波堤の性能評価および実用化研究/技術・設計マニュアル(案)」が発行されました。
 本研究においては、上記共同研究者の他、大阪大学および大阪府立大学のご協力もいただいており、港湾技術に関わる多くの権威ある先生方のご意見も反映された資料になっています。
本資料は、さまざまな実験的研究による性能評価・考察と共に、実用化のための技術・設計マニュアル(案)を一冊の資料としてとりまとめられており、港湾関連施設の実務に携わる技術者や管理者が、流起式可動防波堤の構造の特徴を容易に理解でき設計、施工、据付および維持管理等に活用できるものになっています。
 本設備が早期に社会実装されることで、近い将来発生が予想されている巨大地震津波から多くの尊い命を守り、沿岸域施設や沿岸域を超える広範囲な被害を減らす等、幅広く社会に貢献できるものと考えています。