ダム・河川用水門River Gate
起伏ゲート
扉体の底部をコンクリート床版に複数のヒンジで結合し、起伏操作をさせるゲートです。主に取水堰等で使用し、常時は起立状態で使用し、洪水等により上流水位が設定水位以上になると自動的に倒伏操作を行います。
特長Feature
- 底部は多点支承となるため、底扉高・長径間の場合はローラゲートに比べて経済的となります。
- 扉体断面としては、扉体下部に中空軸を通したトルク軸形と上下部に水平主桁を配置した横主桁形、扉体を閉塞断面とした魚腹形があり、寸法や使用条件により形式決定されます。
- 操作装置は一般的に油圧式を採用しますが、両側のピアー内に油圧シリンダを設置した軸ねじり方式とコンクリート床版に油圧シリンダを埋設した背面支持方式などがあります。
▲ 島根県 出羽川起伏堰(トルク軸式)
トルク軸式
▲ トルク軸式概略図
▲ 島根県 出羽川起伏堰
魚複式
▲ 魚腹式概略図
▲ 中国地方整備局 中市堰