港湾・河口水質浄化設備Harbor, river mouth quality of the water purification facilities
攪拌曝気水門
数門のゲートが並んでいる可動堰で非常時以外は開放されないゲートの上流側敷金物近傍には、有機汚濁物が堆積し、水中の溶存酸素が急激に消費されます。その結果、河川底層部にいるベントスなどの底生動植物や微生物の生育が妨げられ、生態系が壊されます。本装置は、水門に曝気・撹拝装置を内蔵させてゲート直上流下端部分に酸素の供給をするものです。ゲート扉体内に水流発生装置を内蔵し、溶存酸素量の多い表層の水を下層に送水する方法、ゲート下部から圧縮空気を上流側に噴射する方法などがあり、いずれもゲート直上流下端部分をはじめ影響範囲の水域全層で溶存酸素量を増加させることができます。このことで藻類対策と濁度改善につながります。
特長Feature
- 通常閉じているゲート上流下端部の溶存酸素量を増加させます。
- ゲート上流側の底生動物生育環境を整え、生態系の改善を図ります。
- 生態系の機能を正常に回復させるので、水質改善に効果があります。
- ゲート扉体内に曝気・撹拝装置を内蔵するので、水の流れを阻害しません。
- ゲート扉体内に曝気・撹拝装置を内蔵しているので維持管理も容易です。
実験結果
九州地方整備局のご指導で福岡県遠賀川河口堰直上流で実験しました。
吐出量0.33m/sの水流発生装置で表層の酸素量が多い水を下層に送水することで上流約100m左右夫々25mの範囲で溶存酸素量増加効果が判明しました。