製品情報 水環境創造システム ダム・貯水池水質保全設備 深層曝気設備 株式会社丸島アクアシステム

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ダム・貯水池水質保全設備Dam, reservoir quality of the water maintenance facilities

深層曝気設備

深層曝気設備はダム貯水池の深層部に酸素を供給する設備で、底泥からのリン、鉄、マンガンの溶出や嫌気分解に起因する硫化水素の発生を抑制します。
また、水温躍層を維持した状態で深層部のDO(溶存酸素)改善ができるため、表層水温の低下はありません。

特長Feature
  1. 他の曝気循環設備に比べ、深層部への酸素供給能力が高いです。
  2. 水温躍層を破壊しません。
  3. 設備のほとんどが水没しているため、景観を阻害しません。
深層曝気設備
▲ 水資源機構 阿木川ダム

設備概要

深層曝気設備は、外筒と内筒の二重管構造となっている装置本体と、装置を係留するための係留装置、余剰空気を排気するための排気装置および排気ホースによって構成されています。
内筒底部にある散気装置から小気泡が発生して内筒内を上昇すると、内筒底部から深層水が連行揚水されます。このとき水と気泡が接触することで水に酸素が溶け込み、酸素の豊富な水となります。水に溶け込まなかった空気や、酸素を多く含んだ深層水は装置頭部で気水分離され、余剰空気は排気ホースを通じて排気装置から大気中に放出され、深層水は外筒を通って再び深層に戻され、深層部のDOが改善されることになります。

設備概要

効果

日吉ダム(水資源機構)では、深層曝気設備設置後、2年を掛けて調査が行われました。
下図は平成10年7月の曝気装置運転時と停止後の溶存酸素飽和率分布とその変化を示したものです。
深層曝気設備停止時には、水深20m以深の広い範囲で溶存酸素飽和率が60%以下となっており、水深の深いところでは溶存酸素飽和率が10%以下となっていました。
これに対し、深層曝気設備2基の運転開始から14日後には測定箇所全域で溶存酸素飽和率が上昇し、湖底付近を除く全域で溶存酸素飽和率が60%以上となりました。また、最も水深が深い堤体直近においても溶存酸素飽和率が20%を超え、運転停止時にみられた貧酸素域は解消されました。

効果
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